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2014/02/14

Alan Wake's American Nightmare(アランウェイクズ アメリカンナイトメア)レビュー

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 闇との戦いを続けるアランは現実に帰るため、自分に酷似した闇の分身ミスタースクラッチを追っていく。クリア時間は5時間ほど。
 前作のレビューはこちらから。

 今作American Nightmare(以下AN)は謎が多い。前作から多くの部分を引き継いでいるようで、設定上の矛盾がいくつか存在する。町の名前が“ナイトスプリング”とあることから、あまり真剣に捉えるべきではないのかもしれない。

この場所がこちら側なのか、あちら側なのかは謎だ


 前作と異なり、シナリオはホラーテイストから大きく外れ、スリラー方面に傾いた。アランの分身でもあるミスタースクラッチが繰り返す不条理を止めようとするアランという勧善懲悪的なイメージが強い。
 ゲームのフィールドは一本道のものから、オープンワールドテイストの広々としたマップに変わった。

マップは広くなったが、その分“原稿”を見つけるのが大変になった


 武器は大きく種類が増え、弾薬も潤沢だ。アランのスタミナも底上げされ、シナリオゲームという印象から、アクションゲームとしての色合いが濃くなったように思う。

新しい武器は原稿を見つけた数によってアンロックが可能になる


 大胆に進化した印象だが、シナリオゲームとして見た時の評価は著しく下がる。前作はゲームの設定に沿う形で、シナリオやゲーム内のギミックが合致し、強い印象を与えていたが、ANは設定やキャラクターを間借りしただけの別作品をプレイしているようだった。
 ANを単純にアクションゲームとして見るのなら、正しい進化を遂げていると頷けるが、正当な続編として捉えた場合は、失敗作として評価せざるを得ない。

ミスタースクラッチの映像は実写という細かさ


 一言で表現するのなら、このゲームは表面的であってもアランが救われたのだと納得したいプレイヤーのために作られたファンサービス作品だ。
 矛盾もある。思い出したかのように使われるゲーム内のギミックも、手抜き感の否めないマップ構成も、アランが救われるなら、それでいい。ANはそういう人のためのゲームだ。
 終盤の消化不良感はあいかわらずだが、小説家という職業を忘れ、光の戦士となったアラン・ウェイクと共に爽快な戦闘を進めたいファンには是非ともプレイしてもらいたい。


このゲームの結果をどう判断するかはあなた次第だ


  ひたすら朝が来るまで闇の住人と戦うアーケードモードも追加された。こちらは手軽にアクションとスリルが楽しめるモードとなっている。純粋に戦闘のみを楽しみたいというプレイヤーには素晴らしいゲームになるだろう。



没入感:やや低い
ストーリー:低い
グラフィック:やや高い
戦闘の魅力:高い
リプレイ性:低い
PC負荷:やや高い
問題:薄くなったストーリー。
総合:6/10

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