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2013/06/30



 侵略してくる宇宙人を倒すべく、研究をしていたチームが襲われた。主人公サムは研究者を救うべく現地に向かっていたが、乗っていたヘリが落とされてしまう……というところからゲームは開始する。

 クリア時間10時間。感触としては古典的なFPSという感想がふさわしいだろう。一本道のマップを駆け抜け、照準など気にせず、ひたすら弾をばらまくこのゲームでは思考を必要としない。大挙して押し寄せてくる敵はハリウッドのような小粋なストーリーとマッチしていて不自然さを感じなかった。

 負荷も比較的軽く、マップもモデルも美しい。
 豊富な武器で敵を紙くずのようにちぎっていく様子は面白く、素手で敵の内蔵をえぐり出したり、なかなか死なない敵を必殺仕事人のごとく首をポキリと折って倒す様は爽快だ。
  中ボス、大ボス的な味付けもされていて、主人公が強すぎて飽きてしまうということもなかった。

敵の心臓をえぐる攻撃は素手が一番強いのでは? と錯覚させる爽快さ


 搭載されたCOOPは最大16人まで参加することができるが、カーレースのごとく後ろの仲間を気にせず進みすぎてしまうプレイヤーがいると、遅れているプレイヤーはなかなか辿りつけず、チームプレイとは呼びづらい状況になってしまうのは問題だと思った。
 仲間の様子をチェックしてくれる良心的なプレイヤーで構成されたチームに参加できたのなら、これほど馬鹿馬鹿しくも楽しいCOOPはないだろう。
 敵の猛攻にひたすら耐えるサバイバルも搭載されている。

照準を覗くキーもあるが戦闘が忙しすぎるため、使える場面が少ない


 勿体無いと思った部分はシナリオ後半に存在する退屈なアドベンチャー要素だろう。真っ暗な遺跡の中をインディ・ジョーンズのごとく駆け巡らされるのは、前半の爽快さを見事に殺していて、退屈極まりなかった。
 またこのチャプターから出現するトカゲのように壁に張り付いてプレイヤーの死角に逃げる敵も爽快さを失わせる要因のひとつだろう。

COOPなら一瞬で終わるかもしれない


 戦闘の不満点は一部の武器の弾薬が少なすぎることだが、強力な武器ゆえの措置なのでしかたがないと納得するしかない。その小さな不満点を飲み込める懐があるのなら、このお祭りのようなゲームに酔いしれることができるだろう。

 思考を求めない馬鹿馬鹿しさや、サクサク敵を粉砕して遊びたいというユーザーにはぜひ、プレイしてほしい。


没入感:普通
ストーリー:低い
グラフィック:やや高い
戦闘の魅力:普通
リプレイ性:低い
PC負荷:普通
問題:一部の敵と一部のマップの退屈さ。
総合:5/10

2013/06/22



 前作では強敵だったビッグダディを主人公に、ライアンなきラプチャーを舞台にリトルシスターことエレノアを求めて主人公はさまよう。

 クリアまで20時間ほど。水の描写は相変わらず素晴らしいが、テクスチャやモデルの粗さは目立つ。没入感を与えるための仕組みはより強化されたものの、テクスチャ等の肝心な部分が前作と変わらないままでは、前作以上の更なる没入感といったものは、やはり得づらい。作品をプレイをしているというよりも、ゲームをプレイしているという印象の方が優っているように感じた。
 前作と比べて、ストーリーもかなり散漫とした印象を受ける。

ガラスにしぶきがつくなど細かい部分は流石といったところ


 しかし、不思議と面白い。前作の遺産を食いつぶすような真似はしていない。ナンバリングタイトルにありがちな既視感は少なく、使い回しも見えない。
 前作でところどころであった、既視感のあるマップといったものが見事になくなり、どのステージも独自性を保ちながらも、そこにしかないギミックを持っていたのは驚きだった。

ハッキングもテンポよく省略された


 戦闘の密度も格段に上がり、 試行錯誤してをして戦っているという感覚が常にあった。
 前作では不遇の扱いだった近接攻撃にも見せ場があり、豊富かつ有用な武器は相変わらず、どれを使っていいものか悩むほどだった。俗にいう死に武器というものもない。

FPSで忘れられがちなハンドガンの位置に添えられたリベットガン


 前作同様、持てる弾薬の数は呆れるほど少ない。それゆえに特定の武器に固執せず、いろんな武器に触れられることと、常に緊張感のある戦いをもたらしてくれる点は評価したいところだが、こちらも前作と同じで、補給ルートがいくつもあるため、チグハグな印象を受ける。

 極めれば凶悪の極みだったスキルにも調整が入り、万能すぎるといった印象は薄れたように思う。
 また、水の中にいる敵を雷のプラスミドで一網打尽にするといった環境を経由して敵に攻撃を加えるような場面がやや形骸化していたように感じる。

軽やかに動き、複数のプラスミドを使用してくる今回の強敵ビッグシスター


 ただひたすら犬のように追いかけてきた敵も賢くなった。敵の種類によって、パターンや攻撃力といったものが大きく変わっているため、戦闘の情報量が増え、面白みが増した。後半戦まで鍛え上げたプレイキャラでも油断していれば一瞬で倒されてしまうだろう。

ライアン亡き後、ラプチャーを支配するソフィア・ラム


 多くの面が改善され、多くの面が前作を上回っている。リプレイ性のあるゲームシステムも搭載され、最終ステージでは前作以上の万能感をこれでもかというくらい味あわせてくれる。前作をプレイしたユーザーには必須だろう。
 ただ、アップデートやデータのセーブ、実績の解除、DLCの入手にはWindowsLiveのアカウントが必須なので、購入を検討しているユーザーには注意してもらいたい。



没入感:非常に高い
ストーリー:普通
グラフィック:やや低い
戦闘の魅力:高い
リプレイ性:低い
PC負荷:やや高い
問題:前作よりも散漫としたストーリーと進歩のないグラフィック。
総合:9/10

2013/06/16



 飛行機事故の生存者であるプレイヤーはプラスミドと呼ばれる特殊能力を駆使しながら、ラプチャーと呼ばれる海底都市を一人孤独に進んでいく。

 クリア時間10時間。1960年代のアメリカを背景にしているらしく、どこからか聞こえてくるモダンな音楽や調度品、映像の見せ方などはプレイヤーを実際にその空間にいるかのように錯覚させてくれる。

至る所に置かれたモダンなポスター


 敵の大半は異形化した元人間で、理性は存在しておらず、狂気じみた言葉を叫びながら襲ってくる様はホラーテイストな雰囲気と合致して、分かっていても驚くシーンが多かった。



 重厚かつ濃密なストーリーは、説明臭さを孕んでおらず、知らない間に世界観やライアンという暴君の思想、ラプチャーの問題といった状況を刷り込んでくれる。その巧みさたるや一本の小説を読んでいるかのようだった。トップレベルのシナリオと言っても過言ではないだろう。

 世界観の没入感を深めるためのギミックとしてホラーは確かに有効だった。しかし、それ以上に没入感を与えてくれたのは各マップに配置された録音機だ。
 敵がいつ来るか分からない心細い状況の中、人間の息吹を感じさせるテープの声は小さなマップを大きなものに見せ、声を吹き込んだ人間の思想、そこで過去に何が合ったのかを想像させる。その不気味さの相乗効果は計り知れない。

テープは時に狂気を強調させる


 戦闘の魅力も大きい。
 プラスミドと呼ばれる超能力はそれぞれ敵にダメージを与えるだけのもではなく、環境にも影響をもたらす。氷で覆われた道を炎のプラスミドで溶かしたり、雷のプラスミドで水場に潜む敵を一網打尽にしたりと、単純な特殊能力として存在するものではないという部分は面白い。
 また、パッシブスキル(常に効果があるスキル)としてトニックと呼ばれるものがあり、これらを装着することでプレイキャラクターを戦闘に特化させたり、アイテム集めに特化させたりと自分の望む方向に成長させることができる。これが実質的なレベルアップといえる。



 武器も基本的な種類を揃えており、文字通り自由な戦闘をプレイできた。
 持ち運べる弾薬が少ない理由は、緊張感を強いるためのギミックであるのと、他の武器も使ってほしいという制作側の意図かもしれないが、あらゆるものを販売している自動販売機が道すがら、いくつもあるので成功はしていない。
 自販機を始めとする機械類はハッキングというミニゲームをクリアすることで、味方につけたり、警報を止めたりといろいろな恩恵をプレイヤーに与えてくれる。

ハッキングパズルは買収することで回避することもできる


 緊張感のあるシナリオと良質な雰囲気を持つマップ、テンポよく武器と能力を切り替えながら戦う戦闘はゲームとしてよくまとまっており、大変に面白い。
 しかし、気になる部分も多い。キャラクターの死に対するペナルティは一切無く、何度死亡したとしてもスポーンポイントから即座に復活し、手負いの敵に全快の状況で挑めてしまう。
 また、ある程度まで進んでしまうと、どうしても敵の姿や演出に慣れてしまう。自分の強さも相まって、敵をただの障害物としか思えなくなってしまうのは問題だと思った。中ボスのような立ち位置の強力な敵もいるにはいるが、 これも同様だ。

 最初の閉塞感や緊張があってこそのカタルシスだとは思うが、万能すぎるというのも大きな課題だろう。

何度もお世話になるターレット


 ホラーテイストが若干強く、人を選ぶゲームだ。シナリオもイベントも不気味なものが多い。ストーリーの魅力が大きいのでクリア後に、何度もプレイするというゲームではないのかもしれない。しかし、間違いなく名作のひとつに数えられる作品だ。



没入感:非常に高い
ストーリー:非常に高い
グラフィック:やや低い
戦闘の魅力:高い
リプレイ性:非常に低い
PC負荷:やや高い
問題:中盤以降の強すぎるプレイキャラクターと変わらず貧弱な敵。

2013/06/15


 誰もが積み木で遊んだ経験があるはずだ。誰もがレゴブロックで自分の思うままに世界を作ったはずだ。それをゲームとして形にしたのが今作品になる。

 SourceEngineを使ったゲームのモデルを組み合わせることで、ありとあらゆるものが作れてしまうというシステムは他に類を見ない。元々MODだったものがValveに認められ、製品化された理由にも納得が行く。

ゲームのUIというよりはPCのUIといった感触


 純粋な創作も可能だが、基本的には悪ふざけを楽しむ方向に特化している。 
 キャラクターの顔を巨大化させて歩かせたり、フレンドと空飛ぶ車を作ったり、(著作権的には非常に怪しいが)有志の作成したモデルで遊んだりと、その用途は多種多様で限界がない。

ラグドールに反重力装置とジェット噴射が出る装置をつけたところ


 各種モードも揃えており、創作以外のゲームもダウンロードすることで楽しむことができる。

 2013年ミドルスペッククラスのPCでも若干の負荷を感じることと、自由度が高すぎること、導入の際の手間が最大の難点かもしれない。日本語化もされており、内容も比較的分かりやすいものなので、友達と試行錯誤しながら遊ぶにはよいゲームだろう。
気になるユーザーには、無料版も公開されているので、まずはそちらの方を試してほしい。



没入感:低い
ストーリー:――
グラフィック:低い
戦闘の魅力:普通
リプレイ性:高い
PC負荷:やや高い
問題:高すぎる自由度と導入の手間。
総合:6/10



 科学者ウィルソンは悪魔によって不気味な無人島へと飛ばされてしまった、という場面から始まる。

 全体を把握するのに15時間。サードパーソンビューのローグライクゲーム。
 ローグライクといえば日本ではトルネコやシレンに代表されるジャンルだが、こちらはリアルタイムで物事が進んでいくため、それらとは切り離したゲームだと考えるべきだろう。
 プレイ感としてはVanpool社のエンドネシアやMOONに近い。

 内容は非常に分かりやすく、単純だ。
 正気を奪う暗闇から逃れるために木を切り倒し、火を起こし、身を守るために武器を作る。飢えを凌ぐために動物を捕まえたり、保存食を作る。
 複雑な操作はなく、マウスだけで事足りてしまう硬派なゲーム感は、最近の作品としては珍しい。 そんなことを思いながら、10時間ほどこのゲームに費やした。それでも10%も内容に触れられていないだろう。


必要な物をそろえていくと気づけば多くのことができるようになっている


 このゲームを要約してしまえば「理不尽な世界で、原始的なことしかできなかったキャラクターが、次第に文明人らしく効率的に進歩していく」の一言だが、これが思った以上に面白い。
 斧を持ち、その日暮らしに生きてたはずのキャラクターが気がつけば、槍を持ち、鎧に身を包んで、罠を使い、食料の保存を覚えていた。農業めいた手段によって効率的に生き始める頃には、人類の歴史を垣間見ているような錯覚すらあった。

 いい意味でも、悪い意味でも、強烈かつ理不尽な難易度は常に緊張感をもたらしてくれるため、ダレるということがあまりない。
 一日が6分ほどで終わるというのもテンポがいい。ティム・バートン風のデザインも新鮮味がある。

失敗に見えるできごとにも実は意味がある


 このゲームの問題を上げるとすれば、やはりそれは「戦闘の単調さ」と「目的がないこと」だろう。
 クリックだけの代わり映えのしない戦闘は残念という他ない。レベルアップという概念が存在しないため、避けられない状況を除き、積極的に戦闘をする意味がなかった。もう一つ防御なり、必殺技なりのアクションがあるだけでも違うと明らかに分かるだけに、惜しいという印象が強い。クラフティングの複雑な楽しさが、その点を余計に際立出せている。

 またリプレイ性は高いものの、ただ生き残るだけのゴールが見えないサバイバルというものは、どうしても単調になりがちだ。試行錯誤している時は楽しいものの、食料供給等が安定した段階に入ってしまうと、その点は加速度的に強まってくる。
 そこで恐れるべきは理不尽な災害か、己の好奇心による未知な領域への憧れだけだろう。

季節が変わるとあらゆるものが変わる


 面白いことには面白いが、総合的にはどうしても“惜しい”という印象が拭えない。隠しダンジョンがあったり、マジックアイテムがあったり、なんてことのないアイテムも使い方によっては想像以上の物語りをプレイヤーに見せてくれる。そういった意味では、このゲームは、このゲームにしかない価値があるのだろう。
 負荷は低く、ゲームの内容は300MBに満たない。価格も手頃だ。
 近頃の親切で優しいゲームに飽き足りた人には是非ともプレイしてもらいたい。


没入感:低い
ストーリー:――
グラフィック:高い
戦闘の魅力:非常に低い
リプレイ性:非常に高い
PC負荷:低い
問題:戦闘の単調さと目的のなさ。
総合:6/10

 
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