Pages

  • Twitter
  • Facebook
  • Google+
  • RSS Feed

2013/08/02



 クライムCOOP型のFPSとしてカルト的な人気を誇るPAYDAY2が先日、解禁されたためプレイした。
 前作のレビューはこちらから(新しいウィンドウで開きます)。

 クリア時間は20時間。贔屓目なしに見たとしてもゲームの印象、プレイ感は格段に進化したように感じる。
 前作にはなかった武器のカスタマイズやアイテムの購入という概念はゲームのリプレイ性を高め、難しい難易度に積極的に挑む意欲を与えてくれる。
 前作では単純な強化と武器のアンロックシステムでしかなかったレベリングも、レベルが上がるごとに得られるスキルポイントを消費して、自分の伸ばしたい方向にビルドを組んでいくという方向に変更された。スキルの性質も「ダウンした仲間を助ける時、強化して復帰させる」といったような協力プレイを意識した作りになっている。

レベルが上がるごとに購入できる武器が増える


 一部のイベントでしか得られなかったマスクも、今作ではゲーム内で簡単に入手できるようになった。レア度の高いマスクや色合い、デカールの変更が可能など、他のプレイヤーとの差別化も積極的に組み込まれている。

 音響周りは特に素晴らしい。
 銃声はかなりリアルな方向性に修正され、室内と外では音の感触がまったく異なるというギミックはゲームの没入感を高めだけでなく、上質な戦いを行なっているかのような錯覚もさせてくれる。
 また距離感や、アンサイトを覗くという行動でブラー(ぼやけたような処理)の範囲が変わるといった小粋な仕掛けも没入感を得る上で重要なファクターのひとつなのだろう。
 レティクルがなくなったことからも、より本物らしい方向へ路線が変更されたことが分かる。

 
 

 テクスチャ周りの細部も細かくなり、敵のモデルも同じクラスなのに服装が違うなど、全体的な高級感が増した。
 マップも狭いながらも戦闘密度が高く、ひたすら走り続けるような場面も今のところ見られない。
 武器の強化やスキルシステムの導入は、初心者から上級者まで楽しめるように配慮された仕組みだ。制作側のその強い意気込みは、現実のものとして見事、ゲームに反映されている。
 このゲームはひとつのブランドとして立派に成熟した作品となったのだろう。

装備や人種の違いなど細かい


 問題点を上げるとすれば、UI(ユーザーインターフェース)周りの異常な見難さと分かり難さだろうか。戦闘時の弾薬の数値の表示から、インベントリの確認画面、ロビーなど、どれをとっても見難い。
 変に凝らずとも、もっと単純でもよかったのでは、と思わずにはいられなかった。

 まだまだバグは抜け切らないものの、致命的な問題は見られない。未完成ながらも有志の手によって、日本語化するためのツールも親切な解説つきで配布されているので、迷っているのなら是非、入手してほしい。



没入感:やや高い
ストーリー:低い
グラフィック:やや高い
戦闘の魅力:普通
リプレイ性:非常に高い
PC負荷:やや高い
問題:高めに設定された難易度と、UI全般の異常な見難さ。
総合:8/10

 
© 2012. Design by Main-Blogger - Blogger Template and Blogging Stuff