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2013/12/22



 クラウドファンディングから始まった今作品の早期アクセス版が、ついにSteamにて公開されたため、プレイした。アルファ版ではあるが、レビューをしたいと思う。

  プレイ時間は15時間ほど。ファーストパーソンビューのボクセルベースゲーム。
 ボクセルベースとして代表的なゲームといえばMinecraftが第一に上げられる。巷にあふれたマインクラフトクローンと同じようにこのゲームも基本システムは同じだ。ゲーム内のあらゆる物質が破壊可能であり、それらはアイテムとして入手することができ、再配置可能で、キューブ同士を合成することで新しいアイテムを生み出すことができる。
 一般的なボクセルベースのゲームと異なるのはゾンビをテーマにしたという部分と、リアルなモデルを採用している部分だ。マインクラフトやその他のクローンを“雰囲気のみ”でシミュレーションと断定するのなら、こちらはシューターと呼ばれるジャンルに振り分けられる。

角ばったものはあまり出てこない


  ゲームの流れとしては広いマップに放り出され状態から始まり、ところどころに落ちているゴミや車の中からアイテムを探したり、周りの木や石などの素材からアイテムを製作してゾンビに対抗していく、という形になる。

弾薬はツールベルトを圧迫する

 設定で指定した場合や室内戦を除き、基本的に日が明るい場面ではゾンビの動きは遅い。近づけば這いよるようにして距離をつめてくる程度で、簡単に逃げられるが、日が完璧に落ちると一変して走りだし、プレイヤーのいる場所へ一目散にやってくる。そのためプレイヤーは日が落ちる前に拠点を見つけるか、自ら拠点を築きあげしかないのだが、集団で四方八方から迫ってくる彼らは、プレイヤーと同じようにあらゆるものを破壊することができ、はしごがあれば上り、段差を乗り越えられる(時には壁を登る)能力をもっているため、事前に準備として罠をクラフト(作成)して設置するなどして、彼らの力が及ばないようにしなければならない。

罠は地雷や刺など基本はそろっている

 堅牢な拠点を築き、籠城したとしても、プレイキャラクターには体力のほかに満腹値と水分値、そしてスタミナ値があり、水分不足と空腹が進行すると、同時にスタミナの最大値も下がっていくため、その拠点にこもり続けるということはできない。
 持っている武器で一網打尽にしようと試みても、武器には消耗度があり、またマガジン単位で行われるリロードも恐ろしく時間が掛かるため、現実的ではない。
 また一部のアイテムはゾンビの死体から入手することを除き、クラフトすることができないため、常に動いてアイテム収集をする必要がある。

建物の中は良いアイテムがあるが室内は日中でもゾンビの動きが早い


 ゾンビ映画の定番を7 Days to Dieは見事に再現している。物資を探すことから、籠城すること。心もとない物資に不安を覚えることまで“お約束”を全て味わうことができる。
 このゲームは常に緊張があり、常に死と隣合わせだ。そういった真綿で首を締め付けられるような緊張感を味わいたい人には最適なゲームだろう。
  マルチプレイはスタンドプレイが多いものの、独特な安心とお祭り感があり、気を張らずにプレイができた。現在のバージョンでは人数の上限も定まっていないらしく、一部のサーバーでは物資が枯渇してしまっているような状況すらある。
 
マルチプレイではこんな建物も


 ゲームシステムも基本を備えており、シングル、マルチ共に今のところ致命的なバグといったものも見られない。
 唯一の問題は敵に対する決定打に欠けることだが、これは評価の別れるところだろう。


没入感:普通
ストーリー:評価しない
グラフィック:低い
戦闘の魅力:低い
リプレイ性:非常に高い
PC負荷:低い
問題:戦闘の魅力のなさ。
総合:7/10

 
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