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2013/09/16

Earth Defense Force: Insect Armageddon(アースディフェンスフォース インセクトアルマゲドン)レビュー

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 突如として現れた大量の昆虫やUFOは人類に攻撃を開始した。異星人の侵略に対して人類は協力し、彼らに対抗を始めるというストーリー。

 クリア時間は5時間ほど。基本的な流れとしてはプレイヤーは4つの特徴あるクラスから、どれかひとつを選択し、大挙して押し寄せてくる敵を蹴散らすためにひたすら銃を打ち続けていくという形になる。

 元々日本のシンプルシリーズのひとつだった人気作を海外のスタジオに移し、開発元のサンドロットは監修という立場で作られたためか、全体的にアメリカンテイスト溢れる雰囲気になっている。

特撮的な雰囲気は一新され、リアルな方面に作られている


 開発元が移ってからの大きな変化としては今回、初搭載されたオンラインCOOPと、クラス制の導入だろう。二人プレイまで可能なCOOPは今までもあったが、今作は三人までプレイ可能と拡張され、オンラインで離れた場所の友人と遊ぶことができるようになった。サバイバルモードでは六人まで遊ぶことができる。
 クラス制の導入はシリーズの印象を大きく変え、それぞれが持つ特殊な効果によって、戦闘の幅は広がった印象を受ける。

 しかし、プレイを進めていく度に浮かぶのは惜しいという言葉ばかりだった。
 マップの風景はほぼ変わることがなく、ミッションの流れも変化が見られなかった。新たにデザインされた敵のロボットやUFOも非常にチープで、頻繁に動くため、攻撃が当てづらく、ストレスになりやすい。
 巨大なロボットは一定の場所、敵の輸送船らしきものは一定の時間とタイミングでしか攻撃を受け付けない。また、どうしても攻撃を与えるため、視線を上向きにしなくてはならないのだが、敵の雑魚はこちらの事情など構わず押し寄せ、視界外から攻撃を当てようとしてくる。そのためプレイヤーは上下左右を常に意識しなければならないが、どうしても無理があり、攻撃を避けられないため、納得のいかないダメージやダウンが多くなってしまう。敵の母船か巨大ロボットに雑魚が重なったミッションは非常に退屈かつ、ストレスの多いものだった。

重量感があり、攻撃も多彩だがほぼ前面からしか攻撃を受け付けない


 巨大ロボットオンリーの戦いであっても、巨大ロボットは近くのプレイヤーを狙うため、プレイヤーはどうしても散開せざるを得ない。しかし、散開してしまうと狙われているプレイヤー以外は背中か側面しか見えず、弱点を捉えられないため、終始走り回っているという状況に陥りやすい。これは大ボス、中ボスであっても同じであり、時間のロスが激しく、退屈だった。

 演出もどうにも“ちぐはぐ”で、思わせぶりに現れた敵の巨大ロボットを倒してみても、次のミッションで当然のように雑魚と紛れて出てくるのでは、先ほどの演出はなんだったのだろうと思ってしまう。

 クラスの成長システムも使用したクラスのみの成長しか望めず、武器をアンロックするために必要なやポイント等は共通していないため、今回は別のクラスを使ってみようといった行動が取り難い。
別のクラスも育てながらストーリーを進めてしまうと、フレンドは高レベルなのに自分はその半分もいっていないといった現象や、ストーリーは進んでいるのにレベルが低いままということが起こってしまう。

戦車の挙動もどこか軽い


 アリやクモのモデルは前作とほぼ変わらない印象だが、新たに作られたロボットやUFO等のモデルは非常に荒々しく、またデザイン的にも厳しいものが多い。前作のチープさが特撮的なチープさであったのに対して、こちらはデザイ的センスに欠けたチープさなため、見ていて物悲しいものがあった。

 革新的な試みや、やりこみ要素を強調しようとする心意気は強く感じるものの、どうにもミスマッチな感覚が強い。 同じ地球防衛軍シリーズというよりも、似たような何かという感想に尽きる。
 しかし、味方のAIの挙動は驚くほど良好なので、次回作があるのならば、こちらの方面も強化してもらいたい。



没入感:低い
ストーリー:低い
グラフィック:低い
戦闘の魅力:低い
リプレイ性:低い
PC負荷:普通
問題:敵の挙動の悪さ。
総合:4/10

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