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2013/06/22

Bioshock2(バイオショック)レビュー

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 前作では強敵だったビッグダディを主人公に、ライアンなきラプチャーを舞台にリトルシスターことエレノアを求めて主人公はさまよう。

 クリアまで20時間ほど。水の描写は相変わらず素晴らしいが、テクスチャやモデルの粗さは目立つ。没入感を与えるための仕組みはより強化されたものの、テクスチャ等の肝心な部分が前作と変わらないままでは、前作以上の更なる没入感といったものは、やはり得づらい。作品をプレイをしているというよりも、ゲームをプレイしているという印象の方が優っているように感じた。
 前作と比べて、ストーリーもかなり散漫とした印象を受ける。

ガラスにしぶきがつくなど細かい部分は流石といったところ


 しかし、不思議と面白い。前作の遺産を食いつぶすような真似はしていない。ナンバリングタイトルにありがちな既視感は少なく、使い回しも見えない。
 前作でところどころであった、既視感のあるマップといったものが見事になくなり、どのステージも独自性を保ちながらも、そこにしかないギミックを持っていたのは驚きだった。

ハッキングもテンポよく省略された


 戦闘の密度も格段に上がり、 試行錯誤してをして戦っているという感覚が常にあった。
 前作では不遇の扱いだった近接攻撃にも見せ場があり、豊富かつ有用な武器は相変わらず、どれを使っていいものか悩むほどだった。俗にいう死に武器というものもない。

FPSで忘れられがちなハンドガンの位置に添えられたリベットガン


 前作同様、持てる弾薬の数は呆れるほど少ない。それゆえに特定の武器に固執せず、いろんな武器に触れられることと、常に緊張感のある戦いをもたらしてくれる点は評価したいところだが、こちらも前作と同じで、補給ルートがいくつもあるため、チグハグな印象を受ける。

 極めれば凶悪の極みだったスキルにも調整が入り、万能すぎるといった印象は薄れたように思う。
 また、水の中にいる敵を雷のプラスミドで一網打尽にするといった環境を経由して敵に攻撃を加えるような場面がやや形骸化していたように感じる。

軽やかに動き、複数のプラスミドを使用してくる今回の強敵ビッグシスター


 ただひたすら犬のように追いかけてきた敵も賢くなった。敵の種類によって、パターンや攻撃力といったものが大きく変わっているため、戦闘の情報量が増え、面白みが増した。後半戦まで鍛え上げたプレイキャラでも油断していれば一瞬で倒されてしまうだろう。

ライアン亡き後、ラプチャーを支配するソフィア・ラム


 多くの面が改善され、多くの面が前作を上回っている。リプレイ性のあるゲームシステムも搭載され、最終ステージでは前作以上の万能感をこれでもかというくらい味あわせてくれる。前作をプレイしたユーザーには必須だろう。
 ただ、アップデートやデータのセーブ、実績の解除、DLCの入手にはWindowsLiveのアカウントが必須なので、購入を検討しているユーザーには注意してもらいたい。



没入感:非常に高い
ストーリー:普通
グラフィック:やや低い
戦闘の魅力:高い
リプレイ性:低い
PC負荷:やや高い
問題:前作よりも散漫としたストーリーと進歩のないグラフィック。
総合:9/10

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