主人公はスピーカーから聞こえる声に従い、 テストをこなして行く。
クリア時間3時間。ファーストパーソンビューのパズルゲーム。シングルプレイのみになる。パズルゆえにリプレイ性は乏しい。
物体を落とした時の奇妙な軽さや、着地した時の感触は相変わらずのSourceEngineといった印象を受ける。Valveゲームにありがちな静けさも同じ感想を覚えた。
上下左右がひんぱんに変わるため、普段ゲーム酔いすることのないプレーヤーでも、酔ってしまう者はいるだろう。
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孤独感の強いゲームだ |
若干のゴリ押しが可能なため、難易度は低く、短い内容にはどうしても物足りないものを感じてしまう。しかし、それはあくまでも面白いからであって、内容が乏しいから感じたものでは決してない。
特筆すべきはファーストパーソンビューとしてのパズルゲームという点だろう。アドベンチャーゲームの中に存在する謎解き要素としてのパズルでもなく、また2Dテイストのパズルでもなく、地図を広げて道を歩いているような、等身大感の強いパズルゲームというものは衝撃的だった。 しかもそれは、目に映る全てを活用させるもので、壁と壁を繋ぐワープゾーンを作らねばクリアできないという代物だ。
大半のゲームというものがキャラクターのチートじみた射撃能力や、何キロ歩こうと息を切らす事のない無限の体力によって支えられている中、 このゲームで頼れるべきものは1500グラム以下の自分の脳味噌でしかない。その奇妙な没入感と頼りなさが非常に心地よかった。ストーリーも映画顔負けの一級品で、真相の一部に触れた瞬間、鳥肌が立つことを抑えられなかった。
他のゲームにはないものをプレイしたいというユーザーにはよいゲームだろう。
事前知識がなくても全く問題はないが、より深く知りたい場合はHalf-Lifeシリーズのどれかには触れておいた方がいいのかもしれない。
没入感:やや高い
ストーリー:高い
グラフィック:普通
戦闘の魅力:低い
リプレイ性:低い
PC負荷:低い
問題:全体の軽い感覚とリプレイ性が皆無な点。
総合:6/10
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