追い詰められたヒトラーは「プランZ」を稼働させる。それは死んだ兵隊たちを蘇らせ、敵味方の区別なく襲わせるという恐ろしいものだった。四人の男はその地獄から脱出するため、ゾンビたちと戦う、というストーリー。
クリア時間は10時間。オカルトテイストの強いTPSのゾンビゲームだった。
一本道をひたすら進んでいくという様子は確実にL4Dの雰囲気を受け継いでいる。ゆっくりとにじり寄るゾンビを相手にフレンドと試行錯誤するのはなかなか面白かった。
超距離からゾンビの急所を撃ち抜いた時の爽快感は心地よい。
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急所に当たることが確定すると撃った瞬間から弾の動きがスローモーションになる |
しかし、エリートシリーズの大型MODをプレイしている感覚は抜けない。おおもとのマップやエンジン、システム等は明らかに流用したもので、今までなかなか死ななかったゾンビが顎や足を撃たれて恒例の死に様を見せる瞬間には手抜きという文字すら浮かんでしまう。
それを置いたとしてもゲームの不適切さやバグ、代わり映えしないイベントや、面白みにかけるボス戦はいささか問題だろう。
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腕を撃たれただけで死ぬゾンビ |
致命的なのはスピード感が必要とされる通常戦闘で、なぜか急所を撃たなくてはならないという精密性を求められる部分だ。にじり寄るゾンビに対して素早く対処しなくてはならないが、急所以外は大したダメージを与えられず、倒し切るまでに確実に別のゾンビに襲われてしまう。
サブウェポンによって問題を解決しようにも弾数は呆れるほど少なく、プレイヤーはタイトルからエリートシリーズを外せなかったRebellion社の考えを知ることになる。
アリかナシかで言えば、アリの部類に入るゲームだが、その賞味期限は驚くほど短いだろうことは想像に難くない。
没入感:低い
ストーリー:低い
グラフィック:やや高い
戦闘の魅力:低い
リプレイ性:低い
PC負荷:普通
問題:スピード感と精密性を求められる戦闘に難あり。
総合:5/10
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