唯一、生き残った“落ちこぼれメイジ”の主人公はさまざまなトラップを用いて、リフトに向かってくるオーク達を排除しなくてはならないという場面から始まる。
クリア時間は20時間。迫り来るオークの群れに対して、罠を設置し、拠点を防衛するという内容は平均的なタワーディフェンス(TD)だが、TDゲームにありがちな退屈さは薄い。
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見やすいUIは本当にありがたい |
その他のTDとOMDが圧倒的に違う点はリアルタイムで状況を変化させることができる部分だろう。WAVEの進行中に罠を設置できなくなるようなことはないし、キャラクターが棒立ちでそれを眺めるようなこともない。プレイヤーは武器を手に取り、直接戦闘に参加することが可能なのだ。
当たり前といえば当たり前なのだが、TDというジャンルにおいては、それは当たり前ではない。
TDというゲームが「プレイヤーをいかに制限するか」ということを目的としているのならば、このゲームは「プレイヤーをいかに制限しないか」ということに重きを置いているのだろう。
プレイヤーの操作次第でTDという枠組みを越えることができるという感覚は新しい。
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TD要素のオマケにTPSがあるのではなくて、TPSのオマケがTD要素なのかも |
クセのある主人公の他、相手にも豊富な種類の敵がおり、それらはコミカルで見ていて飽きない。武器や罠も強化することで、より多くの敵を倒すことが可能になる。
一見、欠点のないゲームのようにも思えるが、問題もある。
プレイ中、どうしてもプレイヤーは「コストパフォーマンス」を追求するようになってしまい、特定のトラップしか使わないということに陥りやすい。それは同時に自らの取捨選択の幅を狭めていることと同義だ。
高コストで効果が不明瞭なトラップよりも、低コストでどんな場面においても効果があると分かるトラップを選択してしまうという心理は、リスクの関係上しかたがないと言えば、それまでだが、それはゲームのリプレイ性のなさと先の短さを表しているように思える。
面白いといえるタイトルであるし、人にも薦められるゲームだ。価格も安く、デフォルトで音声、文字ともに日本語化もされている。
しかし、本当に何か一つ足りないような気がしてならないゲームだった。
没入感:低い
ストーリー:普通
グラフィック:普通
戦闘の魅力:非常に高い
リプレイ性:高い
PC負荷:普通
問題:コストや効果を追求していくと単調になってしまう。
総合:8/10
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