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2014/05/29



 GreenLightを見事通過しながらも、発売日の延期を経験し、先日ついに発売されたAirControl(以下AC)を不本意ながらもプレイした。

[Next]の文字を押さないと延々続く


 ACをどんなゲームかと説明するのは難しい。ACは時に飛行機シュミレーターであり、時にFlappyBirdであり、時にキャビンアテンダンドシミュで、時にテロリストシュミレーターでもある。はっきりいえば、無茶苦茶なゲームだ。

 
内容は延々ループしていくもので終わりがない



 目的が定まっていないというのはまだいい。そういったバカバカしさや、雑多なゲームも時にはプレイヤーを楽しませてくれる。
 一番の問題は完成品ではないということだ。バグやフリーズは仕方ないにしろ、ACではゲームの視点移動とマウストラッキングが未完成なため、プレイヤーは画面外にマウスカーソルが移動してしまわないように時折、画面に配置された[LooK Cursor]をクリックして画面中央にカーソルを戻さなければならない。
 テロリストシュミレーターもマップが異常に狭く、正確無比な自動砲台のごとく遠距離から敵が銃を撃ってくるため、即死しやすい。すぐにリスポーンするものの、敵はそんなことはお構いなしに撃ち続けているため、復活してもすぐ死んでしまう。
 時折、合間に挟まれるFlappyBirdテイストのゲームもスコアが表示されるわけでもなく、延々とそれが続くため、初見プレイでの疲労は必至だ。

リスタートを押すとほぼ確実にフリーズする仕様はいかがなものか


 唯一の良心といえば、飛行機シュミレーター だろうか。単純に飛行機を操作して、目的地まで到着することが目的なのだが、飛行機の挙動は流石といったもので、よくできていた。
 しかし、操作性に難があり、飛行機を飛ばすまでが長く、テンポが非常に悪いため、 よほどの飛行機好きでなければ、苦痛なくしてプレイはできない。

 友人の苦痛な顔を見ることが目的というならば別だが、純粋に楽しむために購入を検討しているのなら、辞めた方が賢い選択といえる。



没入感:低い
ストーリー:-
グラフィック:低い
戦闘の魅力:非常に低い
リプレイ性:非常に低い
PC負荷:高い
問題:意味不明さと未完成な点。
総合:2/10

2014/05/27


 モーデンのクーデターを未然に防いだマルコとターマだったが、反逆軍の残党狩りの中で、モーデンの2度目の復活を予感していた。一方正規軍情報部は、世界 各地で起きていた謎の事件や異常現象と、反逆軍、そして『2(X)』で目撃されていた宇宙人の三者の関連の可能性をつきとめる。情報部は強引にマルコ達の 残党狩りにエリとフィオの参加を決定したのだった。(Wikipedia:メタルスラッグの項目より一部抜粋)

 ベルトアクションの名作が、ついにSteamにて配信されたので、さっそくプレイした。クリアまで2時間ほど。

大画面のディスプレイを使っているとやや荒く見えるかもしれない


 ゲーム内容に変更点は全くない。コミカルなプレイキャラクターがいて、 コミカルな敵がいて、派手な武器と乗り物があり、派手なガンアクションとエフェクトがあり、一撃でも攻撃を受ければ即死亡するという儚さは健在だ。完全移植といってもいいだろう。
 ギャラリーを除けば、コンバットスクールなどの、移植おなじみのオマケは残念ながらない。基本は英語ながらも、一部の表記は日本語に対応していた。

お馴染みのギャラリー

 大きな差異といえば、それはもちろんオンラインプレイになるだろう。オフラインでも当然、通常どおりプレイできるものの、オンラインで不特定多数のフレンドとメタルスラッグを遊べるという楽しみはなかなか新鮮だった。
 ゲーム自体の容量も低く、オンライン中にプレイに遅延が発生するということも、今のところない。
 
オンラインプレイはSteamのフレンドからしか選べない


 不満点といえば、クレジット(残機)が固定なため、どんなに続けたいと思ってもクレジットが終了した時点で強制的にゲームオーバーになってしまう部分だろうか。
 しかし、クレジットの制限があるからこその緊張感でもあるため、その部分は致し方ないだろう。
 価格的にも手頃で、ちょっとした暇つぶしにプレイするには最適だ。複雑な操作もなく、負荷も低いので、是非、友達を誘って遊んでもらいたい。


没入感:低い
ストーリー:低い
グラフィック:高い
戦闘の魅力:普通
リプレイ性:やや高い
PC負荷:低い
問題:モニターによってはドットの粗が目立つ部分。
総合:5/10


2014/04/23


2011年、Dota2と呼ばれるMOBA(チームプレイによるオンライン対戦ゲーム)の大会が発表され、 その賞金額に世界中のプロプレイヤーが騒然となった。その金額とは160万ドル。日本円にして一億円を超える賞金に、世界中のプレイヤーは思い思いの未来を描きながら、会場に集い、マウスを握った。


ゲームをただの“遊び”と捉える人間はもういない


 友達の家でファミコンで遊んでいた時代から、ゲームは大きく変化してきた。美麗な映像や複雑なシステムももちろんだが、最大の変化はそのあり方だろう。
 だたの娯楽であったはずのゲームは、積極的にその社会的立ち位置を自ら引き上げてきた。ゲームは子供のオモチャや、チープな仮想世界ではなく、現実としてプレイヤーに影響を与える何かなのだと。

多くの大人がゲームは“遊び”と信じて疑わない


 映画FREE TO PLAY(以下FTP)は絶えず、その点を訴えかけている。
 主役でもあり、登場人物でもある一流プレイヤーの彼らは、オリンピック選手のように、人一倍ゲームに時間と情熱を費やしてきた。無駄だと言われ続けてきたその時間に意味を持たせるために彼らは大会に参加するのだが、その途中、彼らはインタヴューの中で、自分のキャリアの限界や、ゲーマーという職業を周りから理解されない悩みを吐露する。
 ゲームは体験であり、現実の延長線上でもあり、そこには失敗も、成功もある。

学校を留年してまで大会に参加する者も。


 FTPはドキュメンタリーとしては異様なほど淡々としている。
 ドキュメンタリーとはある種のセンセーショナリズムが必要だ。ある仮定にもとづいて(多少の誇張を含みながらも)進み、その“仮定”を“事実”に変えていくものが、ドキュメンタリーの定形だ。そういったものが、この映画には欠けている。

 ゲーマーという職業を家族に快く思われず、彼らは苦い顔で口々に「負けたら全て終わりだ」と語る。 そこには華々しさもなければ、ゲームは素晴らしいのだという強がりも、誇張もない。
 それが問題とされないのは「事実だから」という他ないだろう。これは作り手への批判でもあるし、賞賛でもある。
 ゲームないしゲーマーというものを等身大の目線で捉えている部分は素晴らしい。ゲームをただの仮想体験と表現せず、あくまでも全ては現実の延長線上であるという訴えかけは、表現として、とても難しかったはずだ。
 それ故に、代償としてこの映画は残念なほど静的で、停滞した空気を孕んでいる。

 ゲームというものに偏見を持っている人には是非、見てもらいたい作品ではあるが、華々しさや見どころを問われると、その説明は難しい。エンターテイメントというよりは、ゲーム史のいち時代を切り取った資料的な意味合いが強いのかもしれない。


脚本:-/10
配役: -/10
カメラワーク:4/10
構成:8/10
音楽:3/10
分かりやすさ:4/10
良い点:プロゲーマーの現実を忠実に描いている点。
悪い点:良くも悪くもゲーマー向けな内容。
総合:6/10

2014/02/14


 闇との戦いを続けるアランは現実に帰るため、自分に酷似した闇の分身ミスタースクラッチを追っていく。クリア時間は5時間ほど。
 前作のレビューはこちらから。

 今作American Nightmare(以下AN)は謎が多い。前作から多くの部分を引き継いでいるようで、設定上の矛盾がいくつか存在する。町の名前が“ナイトスプリング”とあることから、あまり真剣に捉えるべきではないのかもしれない。

この場所がこちら側なのか、あちら側なのかは謎だ


 前作と異なり、シナリオはホラーテイストから大きく外れ、スリラー方面に傾いた。アランの分身でもあるミスタースクラッチが繰り返す不条理を止めようとするアランという勧善懲悪的なイメージが強い。
 ゲームのフィールドは一本道のものから、オープンワールドテイストの広々としたマップに変わった。

マップは広くなったが、その分“原稿”を見つけるのが大変になった


 武器は大きく種類が増え、弾薬も潤沢だ。アランのスタミナも底上げされ、シナリオゲームという印象から、アクションゲームとしての色合いが濃くなったように思う。

新しい武器は原稿を見つけた数によってアンロックが可能になる


 大胆に進化した印象だが、シナリオゲームとして見た時の評価は著しく下がる。前作はゲームの設定に沿う形で、シナリオやゲーム内のギミックが合致し、強い印象を与えていたが、ANは設定やキャラクターを間借りしただけの別作品をプレイしているようだった。
 ANを単純にアクションゲームとして見るのなら、正しい進化を遂げていると頷けるが、正当な続編として捉えた場合は、失敗作として評価せざるを得ない。

ミスタースクラッチの映像は実写という細かさ


 一言で表現するのなら、このゲームは表面的であってもアランが救われたのだと納得したいプレイヤーのために作られたファンサービス作品だ。
 矛盾もある。思い出したかのように使われるゲーム内のギミックも、手抜き感の否めないマップ構成も、アランが救われるなら、それでいい。ANはそういう人のためのゲームだ。
 終盤の消化不良感はあいかわらずだが、小説家という職業を忘れ、光の戦士となったアラン・ウェイクと共に爽快な戦闘を進めたいファンには是非ともプレイしてもらいたい。


このゲームの結果をどう判断するかはあなた次第だ


  ひたすら朝が来るまで闇の住人と戦うアーケードモードも追加された。こちらは手軽にアクションとスリルが楽しめるモードとなっている。純粋に戦闘のみを楽しみたいというプレイヤーには素晴らしいゲームになるだろう。



没入感:やや低い
ストーリー:低い
グラフィック:やや高い
戦闘の魅力:高い
リプレイ性:低い
PC負荷:やや高い
問題:薄くなったストーリー。
総合:6/10

2014/02/03



 闇の軍団から王国を守るために戦うというストーリーから始まるTD(タワーディフェンス)のKingdom Rush(以下KR)がAndroid、iOSと続き、ついにSteamにて配信されたということで早速プレイした。完全クリアまでは25時間ほど。

日本人にはやや見慣れないタッチのデザインだ


 元々KRはアイテム課金型の無料フラッシュゲームとして登場した。
 旧来のTDゲームは「クリアできそうでできない」という難易度を維持することに重きを置いており、自由度が少なく、タワーを配置して、敵がゴールまで進むのをただ眺めている、といったような作りのものが多かった。プレイヤーにとって、その作りは常に辛らつで、TDというゲームジャンルを退屈だとか、単純なものと捉えるユーザーがいるのもうなづける。
 KRが旧来のTDとは隔絶している面は、その退屈さや単純さが非常に小さい部分にある。端的に言ってしまえばKRは“優しい”の一言に尽きるのだ。

敵も味方もコミカルながらよく動く


 例えば特殊な能力を持ち、自由に再配置可能なヒーロー達。どんな敵もほぼ瞬殺可能な隕石落としや、通常のアップグレードとは違う恒久的なタワーの強化など、TDとして成立しているのかと疑問にすら思うほど、プレイヤーライクなアシストが多く、ゲームの爽快さは心地よい。TDとしては情報量が多く、巨大なボスなど、豊富な敵がいて、豊富な遊び方があり、豊富なステージがある。チュートリアルもあり、英語ながらもプレイは単純だ。
 クリアするだけなら半日も掛からず、ものの数時間ほどでクリアできてしまうだろう。

 もちろん、通常のバランスでは満足できないプレイヤー向けに作られた難易度も存在しており、それらはクリアすることで、微小ながらも快適にプレイを進めるための得点を与えてくれる。

戦闘中のアップグレードとは違い、こちらは永続的なアップグレードになる


 この記事を書いている段階では、以前のような課金システムは、まだ見られない。またモバイル版で導入された“ショップ機能”も存在しない。しかし、課金によってアンロックされていた一部のヒーローキャラクターが、ゲームを進めることで使用可能になるなど、微妙な変化は見られる。

 以前のKRを堪能したという場合や、 モバイル版を購入したプレイヤーには“うまみ”は少ないかもしれない。しかし、TDに初めて触れるという人や、通常の課金より安くつくと考えるユーザーには、KRの値段とその面白さは魅力的に映ることだろう。


没入感:低い
ストーリー:非常に低い
グラフィック:普通
戦闘の魅力:高い
リプレイ性:やや低い
PC負荷:非常に低い
問題:ひとつ難易度があがるだけで苦しくなるプレイ感。
総合:6/10

 
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