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2013/06/11



 PortalGunと呼ばれる入り口と出口を設置するツールを使用しながら、閉鎖された施設のパズルじみたマップの障害を乗り越え、進んでいくという内容になる。

 COOP含めクリアにかかった時間は20時間ほど。
 前作がOrangeBoxの封入特典というオマケ的な立ち位置だったのに対して、こちらは最初から製品として作られている。そのためか、シナリオ、マップのギミック、遊び心、そして特大のユーモア。どれをとっても一級品だった。
 SourceEngineの奇妙な軽さもなくなり、細かい部分が修正されている。前回の気になる部分を確実に潰し、進化している点は好印象だ。

ギミックも増えている


 シナリオの重厚さは前回以上にSF方面に偏っているため、人を選ぶかもしれない。

 特に目がつくのはCOOPの面白さだが、若干の難解さと柔軟性が求められるので、フレンドとプレイする時には、お互いに折れない心が要求される。リプレイ性のなさも、ユーザーが作ったマップをSteamWorkShopによってDLできるようになったため、払拭されたと見ていいだろう。
 分かりやすいUIによって自分の作ったマップをフレンドにプレイしてもらったり、世界中のプレイヤーに試してもらうことができるようになった部分も大きい。

“偉大なマヌケ”ことWheatley


 ボリュームゆえの中だるみ等あるものの、ユーザーライクな姿勢と格段に進化した内容は評価されて然るべきだと思う。
 価格的にも、負荷的にも、そしてパズルの苦手なユーザーにも、この面白さはオススメしたい。


没入感:高い
ストーリー:高い
グラフィック:やや高い
戦闘の魅力:低い
リプレイ性:普通
PC負荷:普通
問題:前作をプレイしていないと分かりづらいストーリー。
総合:7/10


 追い詰められたヒトラーは「プランZ」を稼働させる。それは死んだ兵隊たちを蘇らせ、敵味方の区別なく襲わせるという恐ろしいものだった。四人の男はその地獄から脱出するため、ゾンビたちと戦う、というストーリー。

 クリア時間は10時間。オカルトテイストの強いTPSのゾンビゲームだった。
 一本道をひたすら進んでいくという様子は確実にL4Dの雰囲気を受け継いでいる。ゆっくりとにじり寄るゾンビを相手にフレンドと試行錯誤するのはなかなか面白かった。
 超距離からゾンビの急所を撃ち抜いた時の爽快感は心地よい。
 

急所に当たることが確定すると撃った瞬間から弾の動きがスローモーションになる


 しかし、エリートシリーズの大型MODをプレイしている感覚は抜けない。おおもとのマップやエンジン、システム等は明らかに流用したもので、今までなかなか死ななかったゾンビが顎や足を撃たれて恒例の死に様を見せる瞬間には手抜きという文字すら浮かんでしまう。
 それを置いたとしてもゲームの不適切さやバグ、代わり映えしないイベントや、面白みにかけるボス戦はいささか問題だろう。


腕を撃たれただけで死ぬゾンビ


 致命的なのはスピード感が必要とされる通常戦闘で、なぜか急所を撃たなくてはならないという精密性を求められる部分だ。にじり寄るゾンビに対して素早く対処しなくてはならないが、急所以外は大したダメージを与えられず、倒し切るまでに確実に別のゾンビに襲われてしまう。
 サブウェポンによって問題を解決しようにも弾数は呆れるほど少なく、プレイヤーはタイトルからエリートシリーズを外せなかったRebellion社の考えを知ることになる。
 アリかナシかで言えば、アリの部類に入るゲームだが、その賞味期限は驚くほど短いだろうことは想像に難くない。


没入感:低い
ストーリー:低い
グラフィック:やや高い
戦闘の魅力:低い
リプレイ性:低い
PC負荷:普通
問題:スピード感と精密性を求められる戦闘に難あり。
総合:5/10


 主人公はスピーカーから聞こえる声に従い、 テストをこなして行く。

 クリア時間3時間。ファーストパーソンビューのパズルゲーム。シングルプレイのみになる。パズルゆえにリプレイ性は乏しい。
 物体を落とした時の奇妙な軽さや、着地した時の感触は相変わらずのSourceEngineといった印象を受ける。Valveゲームにありがちな静けさも同じ感想を覚えた。
 上下左右がひんぱんに変わるため、普段ゲーム酔いすることのないプレーヤーでも、酔ってしまう者はいるだろう。

孤独感の強いゲームだ

 
 若干のゴリ押しが可能なため、難易度は低く、短い内容にはどうしても物足りないものを感じてしまう。しかし、それはあくまでも面白いからであって、内容が乏しいから感じたものでは決してない。
 特筆すべきはファーストパーソンビューとしてのパズルゲームという点だろう。アドベンチャーゲームの中に存在する謎解き要素としてのパズルでもなく、また2Dテイストのパズルでもなく、地図を広げて道を歩いているような、等身大感の強いパズルゲームというものは衝撃的だった。 しかもそれは、目に映る全てを活用させるもので、壁と壁を繋ぐワープゾーンを作らねばクリアできないという代物だ。



 大半のゲームというものがキャラクターのチートじみた射撃能力や、何キロ歩こうと息を切らす事のない無限の体力によって支えられている中、 このゲームで頼れるべきものは1500グラム以下の自分の脳味噌でしかない。その奇妙な没入感と頼りなさが非常に心地よかった。ストーリーも映画顔負けの一級品で、真相の一部に触れた瞬間、鳥肌が立つことを抑えられなかった。

 他のゲームにはないものをプレイしたいというユーザーにはよいゲームだろう。
 事前知識がなくても全く問題はないが、より深く知りたい場合はHalf-Lifeシリーズのどれかには触れておいた方がいいのかもしれない。



没入感:やや高い
ストーリー:高い
グラフィック:普通
戦闘の魅力:低い
リプレイ性:低い
PC負荷:低い
問題:全体の軽い感覚とリプレイ性が皆無な点。
総合:6/10

2013/06/10


 リフトを閉じ、オークの侵攻を止めた主人公に異変が迫る。リフトと共に失われた魔力が甦り、オークたちが再び彼の目の前に姿を現したのだ。

 クリア時間は25時間ほど。サードパーソンビューのTD。基本は前作と同じ(少し頭のイカれた)主人公を操作しながら、押し寄せるオークの大群をトラップで蹴散らしていくという内容になる。

COOPは最大二人まで


 前作と大きく異る点はCOOPであり、友達と同じマップを遊べるところだろう。それに伴って大きくマップの難易度も上がった。COOPを前提として作られているためか、シングルの難易度は今まで以上に難しくなっている。

武器やトラップのアップグレードの方向性も一新されており、スキルツリーのごとく枝分かれした拡張は常にどちらがいいだろうかと考えさせられる。
 間違えたアップグレードを行なってしまっても、元に戻す親切な機能が備わっているので、状況に応じてアップグレードの方向性を変えたり、トラップの組み合わせをテストしたり……ということが可能になった。

前作のウィーバーは廃止され、アップグレードはこのように変わった


 武器を拡張するために必要なスカルだが、前作ではひとつのマップで最大5つまでしか入手できなかった。そのため、前作では5つのスカルを取ってしまったマップを再びプレイする意味はほとんどなかったが、今作ではその制限がなくなり、好きなマップを好きなだけプレイし、何度もスカルを得ることができるようになった。

前作のアイテムは全て健在

 
 前作を拡張したという印象が強いゲームのナンバリングタイトルが多い中、OMD2は前作を超えるために作られた“新作”だ。
 マップも複雑化し、やりこみ要素の強いゲームモードや、システムも出た。武器もトラップ、敵の種類も増え、操作キャラクターも追加された。今回のナンバリングによって、このゲームは非の打ち所のない名作になったのだろう。


DLC:Are We There Yeti?
 ガーディアンを積極敵に使えるようになった点は素直に嬉しいが、マップやその他の新しい武器、新しいモンスターには大した喜びは得られなかった。あくまでもOMD2の枠組みを崩さないことを念 頭においているDLCであるということは評価したいと共に、惰性的な問題でもあるように思える。
 プレイヤーに新たな足かせをつけること以外の“難しさ”や“新しさ”を個人的には求めたい

DLC:Fire and Water booster Pack
 いささか効果が高すぎる。
 今回のDCによって「無限」の難易度は非常に下がったように思う。今までが敵の強さや硬さを恐れるものだったのに対して、今回の拡張により「自分のミスによって体力がゼロになること」を恐れさせるようになった。どれも高いコストを誇ってはいるが、やはり強すぎる。
 先に進めないユーザーへの救済策として存在しているなら、丁度いいかもしれない。

DLC:Family Ties Booster Pack
 OMDらしいDLCだと思う。
 どれもクセが強く、使いどころの難しい武器だが、今までとは違った遊び方ができるようになった点は素直に評価したい。特にストーンスタッフの絶妙なバランスは使っていて面白い。
 新しい敵は相変わらずといった感じなので、改良を望む。


没入感:低い
ストーリー:普通
グラフィック:普通
戦闘の魅力:非常に高い
リプレイ性:非常に高い
PC負荷:やや低い
問題:DLCのデキがやや残念。
総合:10/10

2013/06/08


 プレイヤーを含む四人は、異形の生物を駆除するために閉鎖された施設に乗り込んでいく。

 クリア時間は5時間ほど。見下ろし視点のトルパーテイストCOOPゲーム。
 元々、Unreal EngineのMODコンテストで高評価だったものをValveが開発者ごと引きぬき、Source Engineで作り直させたのが今作品になる。

ゲーム画面


 レベルアップすることでアンロックされる武器、豊富な敵と映画調のシナリオとイベント、ほどよい難易度とサクサク進行していく 安定したゲーム感は、無料とは思えない出来栄えだ。

 しかし、問題も多い。初見殺しならまだしも、ある条件をそろえない限り、どんなプレイヤーも死亡してしまう罠があったり、特定のクラスがチーム内に必須なのにも関わらずステータスが冷遇されていたり、数少ない弾薬の追加補給にはアイテムスロットを圧迫しなければならなかったりと詰めの甘さが気になる。武器のバランスも悪く、ゲーム内容も短い。

ボス的な役割を持つ敵もいる


 一時的な面白さを味わうことができるが 、続けてやりたいと思えるゲームではなかった。
 友人知人をSteamに誘う口実として、このゲームを使うというというのが最適なのかもしれない。


 没入感:低い
ストーリー:やや低い
グラフィック:やや低い
戦闘の魅力:普通
リプレイ性:普通
PC負荷:やや低い
問題:無料ゲームの枠組みを出るほど完成していない。
総合:4/10


 四人の生存者はゾンビだらけの街や森から脱出するため、ゴールに向かって進んでいく、という内容になる。

 クリア時間は20時間。四人COOP型FPS。PC負荷は低い。
 時折、大挙して押し寄せてくるゾンビの群れを協力しながら迎え撃つ快感は何度プレイしても飽きることはない。ゾンビの配置や物資の位置は(時には通路すら)常にランダムに設定されており、同じマップであっても常に新鮮味を感じさせてくれる設計になっている。
 敵の種類も豊富で、雑魚、中ボス、大ボスと分かりやすく味付けされている点も飽きさせない要素のひとつだろう。モードやマップも豊富で、どれも密度が高い。


特殊なゾンビ、ウィッチは一定時間以上、近づくと即死攻撃を仕掛けてくる


 COOPゲームの魅力といえば敵がBOTであるため、どんなミスをしても心理的負担が少ない部分と「自分がいるおかげで仲間が助かる」という快感を得られる部分だろう。
 ゾンビが仲間に攻撃を加える前に倒すことができれば、それがゲーム内で表示され、ダウンし、動けなくなった仲間を助け起こせば、否が応でも自分の存在感が増す。L4Dはそういった「自分がいつ、どんな活躍したのか」ということが全体に常に分かるようになっている部分が、何度もプレイしたくなる要因のひとつなのだろう。

背後の攻撃のみしか受け付けない特殊な雑魚ゾンビ


 完璧な作品の印象を一転、敵対プレイヤーが存在するVSモードはユーザーライクとは言いがたい。ひとつの些細なミスがチーム全体の敗北に繋がるため、堅実な行動以外は取ることができず、“一見さんお断り”の雰囲気が強い。
 チームの敗北が確定すると、それ以上は時間の無駄とばかりにゲームをフィナーレまで進ませず、プレイヤーが突如ログアウトしていくことなどザラだ。下手なプレイヤーが味方にいるだけで、仲間が“落ちる”こともある。一回のミスで投票が始まり、kick(強制退場)されるといったことも珍しくないため、心の弱いユーザーにはオススメできない。

ゲームのキャンペーンはどれも映画という“てい”で始まり、お約束も多い


 大規模なアップデートによって、前作のマップやキャラクターを取り入れたため、前作を購入していなくても作品の全てを楽しむことができるようになったのは嬉しい追加だ。

前作のキャラクター


 発売から数年経った今でも、アクティブユーザーは多く、MODやカスタムマップの製作も人気だ。値段以上の面白さを提供してくれることは保証する。


没入感:やや高い
ストーリー:普通
グラフィック:普通
戦闘の魅力:高い
リプレイ性:非常に高い
PC負荷:やや低い
問題:初心者に優しくないVSモード
総合:9.5/10

 
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